勘違いな新人

勘違いな新人

こんな雑用やりたくありません by 新人

新人や下っ端にありがちな雑用をいかに減らすか、人にふって、時間を作るか、が忙しい外資企業では重要になってきます。それは前回「雑用をしないお嬢様」でもご紹介したとおり。

 

「俺すげー」とおもって鼻高々になっている男性社員もいるんです。

 

外資系企業に入る人って、やっぱりできる人たちが多いし、その中の競争を勝ち抜いた自信たっぷりな人ばかり。でも自信が「勘違い」している人も、たま〜にいるんです。

 

俺様って自分を語るのは上手ですから人事も「俺様」なのか「できる」人なのか見極めにくいのです。自信たっぷりの自己アピールは圧巻。謙虚さのかけらもありません。

 

外資系企業にやってくる新人「勘違いキング」の話です。

 

外資にいる勘違いな新人の典型

外資系企業にいる勘違いな新人のよくある例をお教えします。

 

外資系企業にやってきた新人A君。 外資で早く昇進して20代でマネージャー、海外支店を渡り歩き、大きな仕事をして、日経ビジネスに掲載される野望をもっています。

 

A君の経歴

  • 田園調布に住んでいる
  • 小学校から某有名私立大学系の学校へ通う
  • 大学は帰国子女や学生社長などがたくさんいるXX大学。経済界に大物を多数排出
  • バイトは家庭教師のみ。人に使われた経験ゼロ。知識と話術で論破する

3000人の中から5名だけ選ばれるという超難関の就職試験を潜り抜ける。
就職試験は4次まであるところ2次ですでに内定を勝ち取る。
人事期待のホープ。

 

口癖は「要するに・・・・・」「AとBでシナジー効果を生み出す」

 

予算の管理なんて俺の仕事じゃありません

マーケティング部に配属されたA君。
外資系企業のマーケティング部は花形部署。世界的に有名なブランドの商品開発・ブランドの育成ができます。

 

外資系企業では長年「ブランドを育てる」実績が多数ありしっかりとしたマーケティング手法を持っています。マーケティングの教科書には海外のブランドの成功例や外資マーケティング企業出身のコンサル・社長など多方面で活躍しています。外資でマーケッターになると若いうちからTVCMの開発や繁華街でのイベント企画などができ、友達にも自慢できます。

 

経営学部出身のA君は大学時代経営やマーケティングのケーススタディなどを行い、実際に企業のインターンもしています。就職してからは「ブランドマネージャーになる」と意気揚々。

 

しかし、そんなできるA君も会社に就職したら「下っ端」からのスタートです。外資といえども雑用は新人の仕事。予算の管理やバイク便の手配・会議室の予約などマーケティング以外の仕事もしなければなりません。

 

雑用仕事はA君の想定外。

 

バイトも家庭教師しかしたことがないので、下っ端になって働くという経験がありません。体育会の部活や飲食店のバイトなどを経験していれば、雑用も修行の一環。ここから学ぶこともある、と割り切れたでしょう。しかし、常に人の上を歩いてきたA君は耐えられません。まだ入社して2か月。マーケティングの知識はありますが、マーケティングのイロハも実践したことがありません。

 

それなのに、、、、、、仕事をもってきた先輩に対し、

 

「予算の管理なんて俺の仕事じゃありません」

 

びっくりです!!

 

謙虚さも協力を得るには必要です。尊敬されるマネージャーになるのにも重要です

マネージャーとなれば、部下の仕事量を把握し、仕事をマネージしなければなりません。雑用は簡単作業に見えて、意外と時間がかかるのです。ちょこちょこと時間がとられたり、入力の手間があったり、時間がかかります。マネージャーになればそうした雑用仕事の負担も理解し、ねぎらいの言葉を部下にかけてあげたり、成長させる大きな仕事を与えたときの仕事量のバランスをとるなど、マネージャーの立場になっときに雑用の経験は生かされるのです。しかし、そうした考えを持っていないA君。俺は雑用をやる人間ではない。そんな勘違い発言をしてしまう23歳もいるんですね。部下がついていきたいと思うようなマネージャーにならなければ、結局実力があっても協力を得ることはできません。また、そのような横柄な態度では社内に敵をつくります。一緒に仕事をするのが嫌だな、と周りにストレスと感じさせてしまうのです。仮に社内で上り詰めることができたとしても、転職したり、部署が変わった場合に通用するとは限りません。

そして俺様A君は会社を去っていきました・・・

誰かの指図をうけて仕事をすることが「嫌い」なA君。

 

2年目についに会社を辞めました。

 

早く大きな仕事をしたかったというのはわかります。

 

でも会社という組織で上に上るのは少々時間がかかります。

 

やめて外資コンサルティング会社へ。

 

その後外資コンサルで花開いたのか、それともまた転職したのかはわかりません。

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